1冊に込められた母の愛
「最初に読む料理本」には母の愛が込められています。「自然栽培」の元編集長であり、一児の母の温野まきさんが、大学生になった息子に「一人で自炊できるよう持たせるたった一冊の本を作りたい」 という想いで、時雨出版という出版社まで立ち上げ、内容はもちろん、製本、流通にまでとことんこだわって作られた本です。
ある出会いがきっかけに
温野さんが、本書をつくったきっかけは、「古谷暢康(ふるや のぶやす)」さんとの出会いでした。古谷さんは、10代で渡欧し、長きわたり音楽活動をしてきた一方で、生きるために料理をしてきた人です。その土地の料理を身につけ、ときには日本の味を再現し、自分のためだけではなく、多くの人に
ふるまってきました。そこには、「手に入るもので、食べたいものをつくる」という、シンプルな考え方があります。さらに、古谷さんは、「料理がへたな人はいない」と言い、こう続けます。「自分は料理がへただと思っている人は、よい素材を選んでいないだけのこと」
いまあるもので自由に料理を作れるようになる。よい素材を選べるようになる。この2つを大切な人に伝えたい、という思いで、『最初に読む料理本』は生まれました。
意識が変わる料理本
ここに書かれているのはシンプルなこと。自然の恵みに感謝して、食材の力を敬い、そして自分の感覚を信じて料理すること。それには大仰な作業も、余分な調味料も必要ないのだということがおのずとわかります。よく「食材の味を生かす」と言いますが、それは調味料を省いたり薄味にする、というような、そういう技術的な問題なのではなくて食材をありがたくいただく、という氣持ちを持つと、自然と辿り着く境地なのではないかな、と思います。ここまでシンプルなレシピ本が多くの方を感動させるのは意識改革が行われるからだと思っています。そういった意味では、全くの新しい料理本、と言えるかもしれませんね。
愛する人へ
(温野まきさんfacebookより)
成人式ですね。私が作った本など一度も目を通したことがなかった21歳の息子が、「最初に読む料理本」は、ずっとバッグに入れて持ち歩いていて、ようやく最近置いて出かけるようになりました。
飲食のアルバイトをしていて、まかない料理をつくる時に随分使ったようです。カバーを外して持って歩いていたので、だいぶボロボロです(笑)何が役立った? と聞いてみたら、とくに野菜料理に役立った、と言ってました。
(中略)
あるお母さんが、一人暮らしをしている娘さんに本書を送ったら、娘さんが読んで泣いた、という投稿を見ました。泣くような内容ではないのですが、お母さんの氣持ちが娘さんに伝わったのだと思います。それがとても嬉しかった。
お腹が空いたら、売っている出来合いのものを食べることができる世の中ですが、私の息子世代をはじめとする若い人たちに、料理をすることを手放してほしくないと心底願っています。それで、この本をつくりました。
極限にまでシンプルにしたミニマルなレシピばかりを紹介していますが、掲載されている全ての料理を作ったあかつきには、もうできない料理はないと思います。自分で料理を考えられるし、
「自分の感覚」を知ることができるようになります。
冷蔵庫を開けて、そこにあるもので料理が作れるようになります。コンビニにパンを買いにいく時間で、小麦粉をささっと水で溶いて作ったものが、お腹も心も満たしてくれます。
だからこそ、良い食材を選んでください。
この本に載っている料理は、ものすごくシンプルがゆえに、使う食材が良ければ、とっても美味しい料理になります。野菜や肉、魚だけでなく、塩、醤油、油などの調味料もちゃんとしたものを選んで使ったら、本当に美味しい料理ばかりです。
料理をすることは、生きること。
独り立ちする息子に持たせたくて作った本です。新成人の人たちに、読んでほしいです。
届けたい人の手に届く本
最初に読む料理本は、一般書店やアマゾンでは販売しておりません。取り扱い第一号店の伊勢神宮の近くの書店から始まり、都内を含めて全国の自然食品店や飲食店、オーガニックカフェなどで販売されています。そして、不思議と、必要としている人の元にちゃんと届いている本、です。皆様のお近くでこの本を見かけたらラッキーです。そして、このような素晴らしい本を取り扱うことができるくらしのたのしみもラッキーです。
(以下、時雨出版・温野まきさんより)
■この本をどうしても世に出したくて、時雨出版という小さな出版社を立ち上げました。 一般書店やアマゾンで販売せず、直売を基本に、一冊一冊、私自身が梱包して、お届けしてきました。当初は初版2000冊がいつ売り切れるのか、検討もつかず、途方もない冒険のはじまりでした。ところが、読んでくださった方の中から、「自分の大切な人に読ませたい」「読んでほしい人がいる」という方がぽつりぽつりと現れ、勧めてくださったり、何度も購入してプレセントしてくださったり…。本当に口コミだけでここまで読まれてきました。想像もしていなかったことです。無名の出版社が初めて出した本に、関心を寄せていただき、アナログな通販にもかかわらず、ご注文くださり、忍耐強く待っていただき、読んでくださった皆さまに、改めて御礼申し上げます。また、本書をお取り扱いくださっているお店にも感謝です。ありがとうございます。
■ある治療院に通う患者さんが本書を数冊ご購入されて、そのうちの1冊を某小学校の図書室に寄贈してくださったのだとか。そうしたら、図書室の司書の方が、本書の「序文を読んで涙が出た…。編集者の方によろしくお伝えください」と。そのような、有り難いご連絡をいただきました。あの序文には、『最初に読む料理本』のすべてが込められているので、なんだかとても嬉しかったです。静かに、ゆっくりとですが、必要としている方に届いているような気がします。
料理をすることは生きること
すべての食は土から生まれる。命ある食材は、美しい土で育まれる。命ある食材で、料理を作ろう。
常識にとらわれず、食材の導くままに、自分の感覚を研ぎ澄まして、自由に、どこでも、料理を作ろう。料理は、“生きる術”。
■料理がへたな人はいない。
■素材こそすべて。
■大事なのは、「足し算」ではなく、「引き算」の法則。
■「無駄」を省き、「手間」をかける。
■レシピ通りの分量から解放され、自分の感覚を鍛える。
自炊が初めての人のための料理本ですので、素材を生かして簡単に作れるレシピや食材・調味料の選び方、無駄のない野菜の使い切り方、食器や道具についてなどの料理の基本が書かれています。
いまある素材で料理を組み立てるようになるための、ミニマルなレシピの数々。読んで、作って、を繰り返すうちに、いつのまにか自分で料理を考えられるようになります。
単行本サイズの料理本なので、持ち歩いて読めます。家では本棚にしまわずに、キッチンの近くに置いて、日々使ってください。料理をすることは、生きること。今日から「料理」が変わります。
【The Shojin Ryori】
第1話「最も簡単な野菜料理」
「最初に読む料理本」から生まれたショートムービーです。生産の現場で育まれる良き素材で料理をつくり、生産者にふるまい、去っていく謎の男。 躍動する命、それらを育む美しい土地、丹精込めて生産する人びととの出会い。 なかなか圧巻の映像ですので、ぜひご覧くださいませ。
一般書店で販売しない理由
ISBN(国際標準図書番号)を取得していますが、一般書店で販売せずに、直接、みなさまに本をお届けします。なぜ一般の書店で販売しないかというと、断裁される本があまりにも多いからです。毎年、書店に並ぶ雑誌や本の30〜40%が断裁されます。紙はパルプ(木)でできています。日本で使われるパルプのうち70%は、海外の森林を伐採して輸入されています。断裁されたあとは、リサイクルされますが、1本の木が生長する年月を考えると、当たり前のように無駄に断裁されていいとは思えません。こうした現状を少しでも変えたいので、読みたい人の手に直接届く、通販を中心に書籍販売を行うことにしました。
環境に配慮した書籍
本書は、リサイクルの工程に配慮して、カバーにPP加工をせず、ニス加工をしています。PP(ポリプロピレン)は、一見丈夫ですが、劣化すると手で揉んだだけで粉々になります。いま、海洋汚染で問題になっているマイクロプラスチック。その主なプラスチックの一つがポリプロピレンです。ニス加工はPP加工ほどの強度はありませんので、使用しているうちに表紙が擦れて白くなりますが、紙の風合いと経年による味わいをお楽しみください。
こちらもおすすめです
同じく時雨出版の「ある、りんご園の一年 木村江利著」も是非、読んでいただきたい1冊です。
■ お客様の声
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FUMI KAWAI様 | 2023-09-22 |
| 安達茉莉子さんの本を読んで興味を持ち巡り合えた本です。とてもシンプルに吟味された構成であり、比較的平易な文章で真髄をついていると思います。出版されるまでのきっかけや過程も感動的です。 とても簡単な「海苔で出汁をとる味噌汁」にはまってしまいました!手持ちの何種類かの味噌で味の変化を楽しみながら心とお腹を満たしています。 |
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るんるん様 | 2022-09-28 |
| 寮で自炊をする娘にプレゼントしました! 良かった!!といって、参考に色々実践しているようです。 |
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すやすや様 | 2022-09-13 |
| 写真も美しく、イキイキとした料理の写真を眺めながら一気に読み終えました。 本の売り方や紙の質に至るまで 全てにおいてこだわりが一貫していて、 終始うなづきっぱなしでした。 こう言う考え方が普及するといいなーと思います。 初めて料理に出会う方に特におススメです。 |
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SPEC仕様
「最初に読む料理本」
*監修・料理 古谷暢康
*四六判
*240ページ
*全ページカラー
*時雨出版
*本書は、リサイクルの工程に配慮して、カバーにPP加工をせず、ニス加工をしています。PP(ポリプロピレン)は一見丈夫ですが、劣化すると手で揉んだだけで粉々になります。
いま、海洋汚染で問題になっているマイクロプラスチック。その主なプラスチックの一つがポリプロピレンです。ニス加工はPP加工ほどの強度はありませんので、使用しているうちに表紙が擦れて白くなりますが、紙の風合いと経年による味わいをお楽しみください。





















































